ロングテールSEO対策の方法とは?効果的な対策を実現する計画の立て方

効率よくSEO対策を実現する計画の立て方「7つの手順」
Last Updated on 2023年2月18日 by 荻野永策

WEBマーケティングにおいて、WEBサイトの集客力強化は重要なミッションの1つである。そのため、SEO対策を始め、様々な集客強化の施策をうっていくことになるが、その中でも特に重要なのが、コンテンツの更新である。

コンテンツの更新により、情報量の増加、鮮度の高い情報の提供が可能となり、着実な集客強化を実現できる。しかしながら、何の計画もなくただコンテンツを更新するだけでは、その効果は低くなる。その結果、下記のようなことが発生する。

(1)WEBサイトを更新・リニューアルしてもアクセス数が増えない
(2)新しくWEBページを追加してもアクセス数が増えない

あなたがWEB担当者であれば、このような経験、必ずあるはずだ。これを解決するには、SEO対策にのっとったコンテンツの更新計画が必要となる。そこで、今回は、SEO対策の中でも、ロングテールSEO対策に焦点を当て、その対策の手順をご紹介する。

ロングテールSEO対策の方法・やり方、効果的なロングテールSEO対策を実現する計画の立て方や集客シミュレーションの仕方についてご紹介する。

ロングテールSEO対策とは

まず、「ロングテールSEO対策」とは何か?について簡単にご紹介する。

そもそも、「SEO対策」の目的は検索順位を高めアクセス数を増やすことであるが、そのやり方はざっくり2つの方法がある。1つは、検索回数の多いキーワードでの上位表示を狙うやり方、もう1つは検索回数の少ないキーワードで上位表示を狙うやり方である。

前者は検索回数が多い為、上位表示が実現できれば、当然、集客数も大きく増える。しかし、競合も多い為、上位表示が非常に難しい。逆に後者は、検索回数が少ない為、集客数の増加はさほど見込めないが、競合が少ない為、上位表示できる可能性が高くなる。

ロングテールSEO対策は、後者に着目したSEO対策で、検索回数の少ないキーワードでの上位表示を狙う。ただし、本来の目的であるアクセス数の増加を達成する為に、「多数」の「検索回数の少ないキーワード」での上位表示を狙う。

例えば、月100回しか検索回数がないキーワード「100種類」で上位表示を狙うという具合だ。これが実現できれば、結果、毎月10000回検索されるキーワードと同じ集客効果が期待出来るのである。

これがロングテールSEO対策だ。

効率よくロングテールSEO対策を実現する計画の立て方「7つの手順」

では、このロングテールSEO対策を効率よく実現するための計画の立て方「7つの手順」についてご紹介しよう。

(1)ロングテールSEO対策を行うSEOキーワードを決める
(2)サジェスト分析を行い実際に検索されているキーワード一覧を作る
(3)検索回数を調査しキーワードを絞り込む
(4)キーワードからコンテンツのタイトル案を考える
(5)はてなブックマークでキーワード検索しタイトル案がかぶっていないか確認する
(6)想定集客数を計算する
(7)公開日、担当ライターを決める

それでは、手順1からご紹介しよう。

(1)ロングテールSEO対策を行うSEOキーワードを決める

まずは今後、集客を強化したいSEOキーワードを選定しよう。御社の製品やサービスに直接関連するキーワード、もしくは、過去、問い合わせが発生したキーワードなどを中心にリストアップしよう。リストアップしたら、エクセルの表に書き込んでいこう。

以下、説明を分かりやすくするために、このコラムのテーマである「ロングテールSEO」や、弊社のビジネス領域である「BtoBマーケティング」をSEOキーワードの例として取り上げながら、話を進めさせていただく。

(2)サジェスト分析を行い実際に検索されているキーワード一覧を作る

SEOキーワードのリストアップができたら、サジェスト分析を行い、そのキーワードのサジェスト一覧を作成する。サジェストとは、検索エンジンが提供している検索補助機能の1つで、下記のような機能を言う。

サジェストの例

検索エンジンのキーワード入力欄にキーワードを入力すると、上記のように、プルダウンで検索の候補ワードが表示される。これをサジェストという。

このサジェストは、実際に日本で検索されているキーワードを表示している。そのため、このサジェストに合わせてSEO対策していくと効果的なのである。逆を言えば、全く検索されていないキーワードでSEO対策しても、集客力は全く向上しないのである。

このサジェストは、下記の無料ツールで取得することができるので、御社のキーワードに合わせて、サジェストを取得しよう。

GoodKeyWord http://goodkeyword.net/

サジェストを取得すると、下記のような表をエクセルで作ろう。表の一番左に取得したサジェスト一覧をずらっと並べるイメージだ。

ロングテールSEOとBtoBマーケティングのサジェスト一覧の例

上記は、「ロングテールSEO」と「BtoBマーケティング」のサジェストである。キーワードによっては大量にある場合もあるので、この段階では一旦全部のキーワードをリストアップしておこう。

(3)検索回数を調査しキーワードを絞り込む

一覧表が完成すれば、次は各キーワードの検索回数を調査する。検索回数はYahoo、Googleそれぞれの検索回数を調べて、表に記載する。検索回数の調査の仕方は、説明すると長くなるが、記事執筆時点では下記を活用すると良い。

Googleの検索回数調査「キーワードプランナー」
Googleアドワーズのアカウントを取得し、ログイン後、運用ツールにある「キーワードプランナー」でおおよその検索回数を調査することができる。

Yahooの検索回数調査「キーワードアドバイスツール」
Yahooプロモーション広告のアカウントを取得し、スポンサードサーチの「ツール」にある「キーワードアドバイスツール」でおおよその検索回数を調査することができる。

調査が完了すれば、表に検索回数を記載していく。すると、下記のような表が完成する。

ロングテールSEOとBtoBマーケティングのサジェスト一覧と検索回数

上記は実際に私が調査した検索回数の実データである。この段階でわかるのは、キーワードによって、検索回数に大小があることだ。

ロングテールSEO対策の場合、検索回数が少なく、競合も少ないキーワードで上位表示を多数実現することが主目的であるため、検索回数が多く競合も多いようなキーワードは排除もしくは、優先順位を下げ、コツコツ対策していく方向性で考えておこう。

それでは、次のページでは、「(4)キーワードからコンテンツのタイトル案を考える」について解説する。


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