付加価値の本質は何か?を「オリジナルNFCシール」から学ぶ

本日のコラムは、「付加価値の本質」について「オリジナルNFCシール」を例に考えてみたい。このコラムにより、「ウチの商品にも、こんな付加価値を加えれば、こういう価値が生み出せるかも!」と、付加価値による強みの強化につながれば幸である。

はじめに

このコラムでは、強みを活かすマーケティング戦略やWEB戦略を立案するために必要なノウハウをご紹介しています。本コラムは売れる仕組みを考える仕組み「StrengthMap」の理論をベースに説明しています。より深く学習したい方はStrengthMap(PDF:WEB公開用:20枚程度)をご覧ください。印刷などして、出張や寝る前など、読書感覚で読んでいただけると幸いです。

付加価値とは?

付加価値とは、商品に別な価値を付加して、商品そのものの価値を高めるものである。付加価値が加わると強みが強化され利用シーンが増える。いや、むしろ、強みが強化され利用シーンが増えなければ付加価値とはいえないだろう。

今日のコラムは、私も付加価値を活用した差別化戦略の立案は得意なので、この付加価値の本質について、「オリジナルNFCシール」を例に探ってみよう。

参考記事

参考記事:合コンを制すのは「スマートなアドレス交換」
URL:http://www.j-cast.com/mono/2012/02/03121028.html

記事から引用

エスキュービズムは、スマートフォンに張るだけでワンタッチでアドレス交換ができる、NFC対応の次世代型通信シール『オリジナルNFCシール』を専用サイト上で2012年2月2日に発売した。

NFC(Near Field Communication)は、今、世界で注目を集めている近距離無線通信技術で、今後、多くのスマートフォンへの利用が見込まれている。

『オリジナルNFCシール』は、スマートフォン本体やケースの内側に張るだけで、NFC対応のAndroidスマートフォンとワンタッチでアドレス交換できるようになるという次世代型の通信シールだ。

シールを張ったスマートフォンにNFC対応端末をかざすだけで、一瞬で連絡先を取得できる。取得した情報は、そのままワンタッチで電話帳に登録可能で、プロフィル画面をクリックすればtwitterやFacebookの個人ページに直接アクセスできる。

「オリジナルNFCシール」のシールなのか?

「オリジナルNFCシール」はシールであるが、ただのシールではない。スマートフォンに張るだけで、アドレス帳の交換ができるようになるシールだ。かざすだけという手軽さ感とスピード感に強みをもち、利用シーンとしては、ビジネスシーン、合コンなどで活用できそうである。

このシール、商品自体は「シール」であるが、「情報交換機能」が付加価値としてついている。つまり、どこかにペタペタ張るというのは「当たり前」であり、それだけでは差別化にならないため、「情報交換機能」を付加した形だ。

これは、むしろシールというよりも、アドレス帳の交換が「この商品の本質」であり、シールはその手段に過ぎないという状態である。そして、顧客は「アドレス交換で合コンを制したい」からこそ、シールとNFCを買うことになる。だから、シールやNFCが売れるわけだ。

商品としては「シール」なのかもしれないが、本質は付加価値にあるという状況であることがわかる。つまり、付加価値の本質とは、「商品の本質になり変わること」であろう。

付加価値は商品の本質になる

この事例から学べることは、付加価値そのものが商品の本質になるということである。成熟した日本社会において、シールはあって当たり前である。そこに、「情報交換機能」が付加価値として加われば、シールは手段となる。

当然、もう少し先になるとは思うが、情報交換機能付きシールもいつかは「当たり前」になる。携帯電話が当たり前になったように、いつかはそうなる。そうすると、そこにまた新しい付加価値が加わり、本質がどんどん変化していく。そのうち、シールではなくなるかもしれない。

このように、いつまでの自分の商品の本質にとらわれていれば、時代に取り残されることになる。付加価値とはそれだけ重要な要素でもある。シールを売ることばかり考えていては、こういった付加価値による差別化戦略など、発想もできまい。

こういった発想ができなければ、新しい利用シーンや価値の創造もできないため、差別化することも難しくなる。今回の場合も、シールという既存商品にNFCが加わり、合コンでのシール活用というシールの利用シーンが生まれている。まさに、「シーンの創造」といえるのではないだろうか。

もし、読者のみなさんが、付加価値による差別化をご検討中であれば、下記の方程式を参考にしてほしい。

既存商品+付加価値→新しい利用シーン+新しい価値

記事の場合であれば、

シール+NFC(情報交換機能)→合コン+アドレス交換で合コンを制す

のようになるだろう。

付加価値による強みとそれが活きるシーンが連動して、新しい価値を生み出している方程式である。皆さんの商材でも、こういった付加価値がないか、考えてみてほしい。そして、本質を見出してみよう。そうすれば、新しい物の売り方も見えてくるのではないだろうか?

関連リンク
オリジナルNFCシール購入サイト

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